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奈良時代
(1)奈良時代
710年に都が奈良に移り(平城京遷都)奈良時代が始まります。
初期の権力者は、大化の改新の中臣鎌足(なかとみのかまたり)の息子である藤原不比等(ふじわらのふひと)です。奈良時代以前の大宝律令の制定や708年に発行された貨幣である和同開珎(わどうかいちん)、平城京遷都でも重要な役割を果たしています。
(2)藤原不比等の死後
天武天皇(てんむてんのう)の長男である武市皇子(たけちのみこ)の息子「長屋王(ながやおう)」の一族を不比等の息子たちが滅ぼして力を持ちます。
しかし、737年の伝染病で不比等の4人の息子は死に、官僚の中心である橘諸兄(たちばなのもろえ)のもとに吉備真備(きびのまきび)などが政権の中枢になっていきます。
その後、藤原氏の藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)が橘諸兄の息子の橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)の反乱を鎮圧して権力を握りますが、仲麻呂も結局排除されてしまいます。
(3)道鏡
仲麻呂が排除された後、称徳天皇(しょうとくてんのう)が重用する道鏡(どうきょう)というお坊さんが権力を握ります。道鏡は法王になり、さらに天皇になろうとしますが失敗します。そして、称徳天皇の死後、道鏡は下野(しもつけ)の薬師寺(やくしじ)に左遷されます。
このように奈良時代は、政変につぐ政変で非常に不安定な時代です。